■ 竹刀について

Shinai e boken / lucamascaro

良い竹刀の選び方:
竹刀には五節と四節があります。五節あるとバランスの取れているものが多いです。剣先の端からひとつめの節までの長さを把握しておいて、同じ長さの竹刀を探すと、節が合っている竹刀同士なので組み合わせやすく、バランスもとりやすくなります。先の軽い竹刀が好きな人は、節が手元にあるものを、先が重い感じが好きな人は節が先にある竹刀を選べば、好みに近いものを選ぶことができるようです。
バランスの取れた竹刀とは:
絶対的な基準はありません。一般的に手元にバランスがあるほうが扱いやすく、近間や連続技に適しているといえます。こうした観点から、試合中心の選手は、扱いやすい手元へのバランスを好むようです。竹刀のバランスは、自分の好みにあっていることが大切です。三尺九寸の竹刀であれば、手元側の端から54~55cmあたりに重心があるのが良いとの意見もあるようです。一本の指で竹刀を支えようとしたとき、左右のバランスが取れるポイントが見つかります。これが竹刀の重心です。
竹刀の組み立て:
先から二節目ぐらいの物打ちあたりを少し削って、竹刀の角を丸くしてあげることで、ささくれができにくくなります。バランス調節のために竹刀を削る場合も、竹と竹の合わせの部分は削らずに、竹刀を組み合わせた形で二枚を一度に削るといいでしょう。また、竹刀の柄の部分の長さも重要な要素です。遠間から打ち込むのが好きな人は柄が短く、近間が得意な人は柄が長い傾向があります。竹刀の組み立てに使う付属品もバランスを考える上で重要です。中結を細くして重心の変化を防いだり、柄革を折って打突感をよくする調整法もあります。さらに、鍔や鍔どめを含んだバランスを考えることが必要です。
竹刀の管理:
通気と虫に注意して、冷暗所のような極端に温度が上がらない、常温の場所に置くのがベストです。 新しく買った竹には油を染みこませて何日か置いておくのが望ましいです。脱脂綿に油をしみこませて、竹刀の節から油をしみこませるようにします。竹刀全体に油が回るのには1~2ヶ月かかるそうです。
剣道Web日本にさらに詳細に書かれています