■日本剣道形6本目は籠手擦り上げ籠手です。
打太刀:中段
仕太刀:下段
 

 
■ 理合・解釈 攻め崩す典型の形 絶妙の切れ技

  • 3本目同様、仕太刀が位詰めで次々と打ち太刀を攻略していく流れが大切です。
  • 仕太刀の業前が効いていることが大切であり、そこに打ってこさせるような攻めをしているか、中心が効いているかが肝心です。
  • 打太刀は不本意ながら瞬時の小技の小手で局面打開を図りますが、仕太刀にすり上げ小手を打たれ、命をとられないまでも残心を示して敗れた姿勢を示します。

仕太刀

打太刀

・      仕太刀は下段に構え、・      互いに右足から先の気位で進む。 ・      打太刀は中段に構え・      互いに右足から先の気位で進む。
・ 間合いに入るや、仕太刀は機を見て下段から打太刀の両こぶしの中心を攻める気勢で剣先を中段に上げ始める。
・      打太刀はすかさず中段のまま、大きく右足から(左足もともなって)1歩攻め進む。
・      仕太刀は左足を左に引くと同時に小さく打太刀の小手打ちを擦り上げ、右足を踏み出して「トー」のかけ声で打太刀の右小手を打つ。※ すりあげ小手が払い小手にならないように注意(すり上げはものうちで行う) ・      打太刀はしずかに左足を引いて中段に戻り、機を見て右足から踏み込んで「ヤー(ヤッ)」のかけ声とともに小さく仕太刀の右小手を打つ。※ 正しく左足を開いてしのぎ、同時に右足を出して小手を打つ動作をしっかり行うこと。
・ 仕太刀は左足を踏み出しながら、左上段に振りかぶり、残心を示す。 ・      打太刀は剣先を下げて左足から左後方に大きく1歩ひく
・      双方、相中段となりつつ、刀を抜き合わせた位置にもどる。

 
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